ジンフィズ
Gin FizzIBA公式
ソーダ以外をシェイクし、氷を入れたグラスに注いでソーダで満たす。フィズという名は炭酸が弾ける音に由来する。同じ作りでベースを替えるだけで各種フィズになる、応用の広い型。
砂糖の形で表情が変わる。シュガーシロップは溶け残りが出ないぶん素直で、粉糖にすると香りが出るかわりにシェイクで溶かしきる必要がある。『バーテンダー』Glass 6 では砂糖を和三盆に替え、さらに熟成した古いキューバンラムを数滴落とした版が出てくる。和三盆は糖蜜を残した含蜜糖に近く、上白糖にはないコクが乗る。粒が細かいので溶けやすいが、それでも冷えた液体には残るので、同量の水で溶かしてシロップにしてから使うほうが確実。ラムは香りだけが立つ量にとどめ、バースプーン1杯以下から。若いラムだと砂糖臭さが出るので、樽で寝たものを使う。ソーダはグラスごと冷やし、氷に当てず縁を伝わせて注ぐ。Glass 1 では、作り置きではなく飲むまでの時間のほうが味を殺すという使われ方をしていて、ロングでも10分以内に飲むものだと語られる。
材料
| ドライジン | 45ml |
|---|---|
| レモンジュース | 20ml |
| シュガーシロップ | 10ml |
| ソーダ | 適量 |
作り方
| 技法 | シェイク |
|---|---|
| グラス | タンブラー |
| ガーニッシュ | レモンスライス |
手順
- シェーカーにドライジン 45ml、レモンジュース 20ml、シュガーシロップ 10mlを入れる。
- 氷を加え、シェーカーの表面が白く曇るまでシェイクする。
- タンブラーに氷を入れ、濾しながら注ぐ。
- よく冷えたソーダで満たし、炭酸が抜けないよう1〜2回だけ静かに混ぜる。
- レモンスライスを飾る。
手順は技法・グラス・材料から機械的に組み立てた標準的な作り方です。分量や仕上げは好みで調整してください。
度数の目安
約9%弱め
| 純アルコール量 | 約 14.4 g(18 ml) |
|---|---|
| 加水後の想定容量 | 約 206 ml |
シェイクによる氷の加水を見込んだ概算値です。「適量」の材料は標準的な分量を仮定して計算しているため、実際の度数は割る量で大きく変わります。
この一杯が出てくる漫画
- 『バーテンダー』Glass 1「優しい止まり木」同じ店の同じジンフィズが2回出てくる。1杯目は取材メモを書きながら放置され、氷が溶けてぬるくなった状態で飲まれて59点。そのあと居合わせた佐々倉溜が自分のぶんのジンフィズを差し出すと、同じ一杯が旨い。酒ではなく置いておいた時間のほうが犯人だった、という見せ方。作中には「ショートカクテルは3口で、ロングでも10分以内に飲むもの」という言及がある。
- 『バーテンダー』Glass 6「『永』の技」この話の主役。葛原が「ジンフィズを頂こうか」と、わざわざ一番ありふれたものを注文する(三輪は「なぜそんなありふれたものを…」と驚く)。佐々倉が出したのは型どおりの一杯ではなく、砂糖をシロップでも上白糖でもなく讃岐の和三盆に替え、さらに熟成した古いキューバンラムを数滴落とした版。飲んだ葛原は「この微妙なコクは何だ…ジン・レモン・砂糖・炭酸、それ以外に何を?」と言い当てにかかり、ラムの数滴までは見抜くが和三盆は当てられない。シェイクして炭酸で満たす、という手順だけが描かれ、比率の数字は作中に出てこない。
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